お伊勢さん菓子博2017に行った。
菓子好きで、博覧会も大好きという種類の人間にとっては
堪えられないイベントである。
去年ぐらいからだったか、生活圏の端々で
笠をかぶって串団子を手にした白犬のマスコットキャラ
「いせわんこ」を目にする機会が多くなった。
調べてみると伊勢で菓子の博覧会「全国菓子大博覧会」が催されるらしい。
今年で27回目で正式名称は「第27回全国菓子大博覧会・三重」だとか。
さらに調べると菓子博は明治時代に始まった歴史ある博覧会で、
約4年に一度、地方自治体持ち回りで開催され、
近年は客寄せのためにエキスポ的な要素も取り入れられた
イベントになっているとのことだ。
町の老舗の和菓子屋にうやうやしく表彰状が掲げられてるのは
この博覧会で行われる品評会の賞状らしい。
これまでの開催地をさかのぼると、
行動範囲内で開催される機会はなかなか珍しい様子。
菓子博のチケットは博覧会らしく、第一期・第二期前売期間があり、
会期が近づくほどに前売価格が上がるシステム。
うん、愛知万博で学んだ。
幸いにも気づいたのは第一期前売期間ギリギリだったので
早めにチケットゲットした。
そうなると伊勢に行くなら乗りたい乗り物がある。
近鉄の観光特急しまかぜだ。
運行開始から4年経っても人気は健在で、
相変わらず予約開始とともに殆どの指定席は売り切れる始末。
そもそも我が家から伊勢志摩方面は車で行こうと思えば行けるので
こんな機会でもなければそうそうしまかぜ乗車の機会もなさそうだ。
菓子博に行く日を開幕初日の4/21に定めて、しまかぜ指定席の予約も無事完了。
博覧会攻略は下調べが重要と、公式サイトや参加企業サイトをチェックしてると
伊勢の銘菓・赤福が菓子博会場限定として「赤福餅祝盆」で新作白い赤福を提供したり
復刻版赤福を販売するというニュースが飛び込んできた。
これは食うしかないよなー。
しかし入場客のほぼ全てがコレ目当てになるのは間違いなさそう。
赤福ファン多いし。
整理券配布場所と入場ゲートからの道すじのイメージトレーニングを
繰り返し、場内で他に行くべきところを調べて本番当日に備えた。
4/21早朝。名古屋から近鉄特急に乗り、
会場最寄り駅の五十鈴川に着いたのが8時台後半。
そこからシャトルバスに乗り換えて会場直行。
後から聞いた話では会場駐車場は台数が少なく、
あっという間に満車になるらしい。車で行かなくて良かった。
博覧会の鉄則は「他人より早く入場列の場所取り」だ。
初日で情報が全く無く開場待ちの客足が読めないのが気がかりだったが
9時に会場についたときは約100~200人ぐらいの待ち人数。
最前列は取れなかったがかなり前の方の場所が取れ、
ここにいる客のすべてが赤福整理券のシステムを知ってるとは限らないし、
これなら早い時間帯の赤福整理券も取れるだろう。
開幕初日のオープニングセレモニーも
リハーサルから通して見ることができて
名誉総裁である彬子さまのテープカットも拝見した。
ところでこのときにシャッターを連写してたら
Googleフォトが後から彬子さまテープカットアニメを作ってくれたが
これをどうしろというのだGoogle。
10時ちょうどに開場。
それと同時に赤福整理券配布場所を目指す群衆、
と、そこには入り口が二つ。白い赤福と復刻赤福で入り口が分かれてた。
我々は二手に分かれ、それぞれの整理券をゲット。
白い赤福の方は一人二枚整理券をもらえて
復刻赤福は12個入り箱売りしかしないので結果的にはこれが正解だった。
(なお、翌日から白い赤福整理券も一人一枚のみ配布へ変更)
(2017.04.28追記:さらに事態は深刻化し、先着制から抽選制へ変更)
この日最大の目的を果たして、赤福販売場所の脇に設けられた
オープンスペースで白い赤福をさっそく味わってると
テレビや新聞の各メディア取材班が現れた。
呼び物の赤福を食べてる人達に感想を聞いてるようで、
我々もインタビューされたけど、どこかで流れたのかなあ。
血糖値が急上昇するような甘い物を食べた後は場内散策。
前回のひろしま菓子博では一番人気で大行列だった
大手菓子メーカー企業ブースが集う
お菓子にぎわい夢横丁も、まだまだ空いてるようなので
入れそうなブースから順に巡る。出てくるときには
その企業のお菓子サンプルがいくつかもらえるので、
これは人が押し寄せるのも分かる。事実、すぐに満員になってた。
夢横丁とは別に、三重の菓子メーカー三社の
赤福・井村屋・おやつカンパニーが共同ブースを構え、
それぞれプレゼンをしてた。赤福の赤太郎なつかしい。
赤太郎の前はリアルタイム中継をしていて
帰ってきた後もネットに繋いでるときについつい見てしまう。
井村屋といえば、今回の菓子博では会場限定カフェを出展してた。
井村屋のカフェといえばアンナミラーズ。
東海地方には出店しなかったアンミラの衣裳を纏うおねえさんが
伊勢で給仕している姿を見て勝手に胸が熱くなる。
ここで軽食とお茶休憩。
その後はメイン展示の工芸菓子と全国郷土銘菓をゆるゆると見学し、
全国から集められた菓子を買い物できる夢の市で買い物してたら
帰るのに大体ちょうど良い時間。
事前にチェックした目的もほぼ果たせたし、
メイン展示も見どころ多く楽しんだし、実入りも多かった。
翌日以降には新聞や情報バラエティ番組で取り上げられて注目度も上がり、
入場客も如実に増えて、赤福整理券の配布終了時間も
10分単位まで早まっているらしい。
やはり博覧会イベントは早め早めの参加と行動に限る。
帰りは五十鈴川の隣駅である宇治山田からしまかぜに乗車。
マッサージチェアのようなふかふかの革張りソファ席は極上。
最後尾の方のパノラマシートが取れたので絶景を楽しめた。
18時前に名古屋着。もっと乗っていたい。
おみやげで買い逃したお菓子もあり、もう一度行きたい気はするが
そのお菓子を直接、製造元から取り寄せたほうが早いかなあ。
なにはともあれ、満足度の高い小旅行だった。
また近隣で開催されるならば是非遊びに行きたい。
菓子博についての書物のリンクを貼ろうとしたらまったく見つけられなかったのは残念。
歴史とか菓子業界への影響力とかまとめたら面白そうなのに。
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