2018年10月16日火曜日

オンガクカナデル YAMAHA INNOVATION ROAD

10/13に行われた Nanotune.Org 主催イベント
「Nanotune Up!」を見に、浜松に行った。

せっかく浜松へと向かうのなら、ぜひ寄りたいと思っていたところがある。
YAMAHA INNOVATION ROAD だ。

INNOVATION ROAD - ヤマハ株式会社

ヤマハのDNA、現在と未来への挑戦を「見て・聴いて・触れて」体感できる企業ミュージアム。1887年の創業以来、現在にいたる長い歴史と、ヤマハの世界観や魅力を伝え発信し続ける展示施設です。静岡県浜松市、ヤマハ株式会社本社事業所21号館内にオープン。

今年の7月に一般公開が始まったばかりの企業ミュージアムだが、
内覧会に赴いた方から聞いた話によれば、

・Miburi、サイレントチェロ、TENORI-ONをはじめとする
 YAMAHAの歴史をさまざまに彩った楽器の実機展示
・ピアノ、オルガン、シンセ、ギター、ベース、バイオリン、シンドラなど
 豊富な試奏楽器

要予約だけど一見の価値ありとのこと。
同じく、浜松まで来る関東の友人を誘い、YAMAHA本社へと向かうことにした。























…これがまあ、楽しいったらありゃしない。
シンセのつまみを適当にいじったり鍵盤を弾くくらいなら
街の楽器屋でもやらせてくれるけど、山ほどあって楽しい。
ギターをろくに触ってこなかったのを悔やむくらい楽しい。
バイオリンなんて弓を使ってギーと鳴らすだけなのに楽しい。
これでもかと言わんばかりの楽器に囲まれてるの楽しい。
楽しい。

YAMAHA INNOVATION ROAD #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

もちろん、ただの試奏コーナーだけにあらずで。
グランドピアノを例にした、製品に対するものづくりへのこだわりの展示や、
108.6チャンネルと220°ワイドスクリーンの立体音響シアター、
楽器以外のYAMAHA製品の展示やモデルルームなど、魅力的な展示が続く。
その中でも個人的に、コレは特に面白かった!と感じたのが
音響展示エリアでの、ミキシングコンソールを使ったミックス体験。


楽器は遊びで弾いたり叩いたりできるけど、
ミキシングは素材が揃った上での作業だから、素人が触れる機会って少ない。
実際に素材を再生しながら、それを元にリアルタイムにミックスするの、
頭では理解してるけど、実感を伴うことができて、とても新鮮だった。

同じ食材と調味料を用意しても、
それらの調理工程の加減次第で、料理の出来が一変するように、
同じ音源素材でもギターを主役としたギターポップにするのか、
シンセを強調したエレポップに仕立てるか、
はたまた低音強調の野太いサウンドにするか、
高音ばかりのオシャレなシティサウンドを目指すか。


スライダーを動かす指一つで
楽曲があっという間に様変わりするのを実体験して、
膨大なチャンネルの素材をそれぞれ録音してから、
エンジニアのミックス次第でまとめあげ、
ステレオなら2チャンネルまでトラックダウンし、
さらに楽曲ごとのバランスを整えマスタリングするのが
音楽製作なんだなーと、腑に落ちる体験だった。
ミキシング楽しい。


贅沢を言えば、自分の手でミキシングした音源を後で振り返って
帰宅してからも聞けるシステムがあったら、更に嬉しいかも。

入場時に各個人のIDかなにかを振り、
そのIDで2~3曲分、ミキシングコンソールでミックスした音源を
YAMAHA の自社サーバに録音記録する権利かなにかと紐づけ、
当日から1ヶ月ほど自宅のPCやスマホからアクセスして聞けるサービス。
無理かな。
あの場で遊んでそれで終わりなのはもったいない気がする。
それくらい勉強になった。
音楽演奏を志す大阪山奥の駆け出しベーシストを連れていきたい。






もちろんイノベーションロードだけでなく、
昼食のさわやか炭焼きハンバーグ、夕食の浜松餃子オフ会、
朝に寄った巖邑堂の和菓子、そしてライブイベント NanotuneUp!。
どれもがとても楽しかった。
浜松に来たの十数年ぶりだったけど、好きな街がまた増えた。






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