2016年6月23日木曜日

ライブ記録は撮らないでほしい、けど

なんとなく前記事の続きっぽいものを。
楽しかった思い出の一つがYouTubeに上がってるのを見かけた。


ライブを見に行くのは楽しいが、楽しんでる自分の姿が記録に残るのは、
後から見返したときに恥ずかしいので、好きではない。

P-MODEL・平沢進ライブのチケット運が一時期とても良くて
かなり前の方で見れたことが何度も続いたことがあり、
それは貴重で楽しい時間を過ごせたのだが、
後に発売されるライブビデオを見直すと
客席に妙な笑顔で映り込んでる自分の姿を見つけて頭を抱えてしまう。

またあるときはP-MODELの捏造ライブ盤を作るために
観客のガヤを新たに録音するという企画があったときに、
わざわざ志願してセリフを叫んだというのに
完成してリリースされたそのCDを10年ぐらいまともに聞けなかった、ということもある。


それでも客席に写る自分の姿で、思い出深く気に入ってるものがある。
「LIVE 点呼する惑星」のアンコール“I will survive”だ。

点呼する惑星インタラで主人公のAstro-Hue!を演じたRangのオンステージ、
三日間公演のうち、初日と二日目は本編と同様に、
観客ほぼ着席のままRangの一人舞台を見守る状態だった。
初日のアンコールを見て「これはアンコール立つべき」と直感したが
当時のインタラ着席同調圧力はなかなかのものがあり、
二日目も立てずじまいでアンコールは過ぎ去った。


しかし二日目の客席を観察すると、立つか立たざるか戸惑ってる人達を
他にもそれなりに見かける。これは最終日は衝動に任せようか。
果たして最終日の“I will survive”、
Rangが客席にコールしてテンポアップする中盤のタイミングでスタンディング、
ついでに身振りで周りに促してみた。

これが功を奏したと、手柄を求めるような短絡的な思い上がりは決してないし、
同時多発的なものだったのが実際のところだろう。
しかし、ベストタイミングだった自信はある。
その瞬間、観劇スタイルを押し通したそれまでの会期中とは一変して、
会場一体のライブステージに様変わりしたのは気分が高揚する経験だった。


後日発売されたライブビデオに、その光景が記録されている。
両手で周りに立席を促す姿もしっかり残ってて、顔から火が出る思いだ。
だけど悪い気はしない。これも楽しかった思い出の一つである。


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