2018年3月4日日曜日

春の安芸讃岐旅:二日目 宮島うまいモノめぐり

初日はコチラ→:呉の街めぐり
三日目はコチラ→:金刀比羅宮とうどんと海めぐり

広島観光といえばやっぱり宮島。
「安芸の宮島」を「秋の宮島」と長いこと間違えてた類の人間だけども
ここは譲れませんとDDH-184口調で呟いてしまう。
宮島に行くならば目的はもちろん厳島神社の参拝となるが
鏡のような海に浮かぶ大鳥居は見逃せない。
となると、潮の満ち引きを調べなきゃなのね、
宮島観光協会が使い勝手の良い年間潮汐・潮見表を用意してくれてて助かる。

2017年1月|年間潮汐・潮見表|一般社団法人宮島観光協会

宮島の年間潮汐・潮見表について。世界遺産・日本三景の島宮島。一般社団法人宮島観光協会では、嚴島神社等の観光施設や自然・歴史を詳しくご紹介します。
えーと、旅行の日程がこれこれで、呉の施設は軒並み火曜休みだから
月曜に呉観光して、火曜の宮島の満潮時刻は、と……。
朝8時と夜19時。
こりゃ9時までには宮島に渡りたいな。
諸々を逆算した結果、7時には広島のホテルを出発することとなった。
早いな!
初日も家を出たのが6時前だし、毎日健康的な起床時刻を過ごす旅行だ。


ビジネス街のホテルのおかげか、朝食ビュッフェが
6時半から始まってたのに感謝しながら軽く朝食を済ませてチェックアウト。
大きな荷物はそのままホテルに預かってもらい出発、
朝焼けの街並みを眺めながら広電の市電駅を目指して歩く。
途中、乗りたい路線の最寄り駅とホテルの間に広島平和記念公園があり、
ニュースや平和記念式典の中継で目にした数々の建物・施設を横切る。



広電西広島駅でJRに乗り換えて宮島口駅へ。
宮島に渡るフェリーは二社が運営しててどちらも同料金なので
山手線・京浜東北線感覚で来た方に乗れば良いらしい。
ここで往復切符を買うと、復路で選択肢がなくなるので悪手とか。
ところで広電に導入されてるPASPYはJR西日本のICOCAは対応してるけど
Suicaなど交通系ICカードは非対応という驚きシステムだったが、
今年の3/17からPASPYエリアでも交通系ICが利用可能になるとのこと。
ちょっと間に合わなかったけど次からは便利そうだ。
宮島フェリーでも使えるのかな。
出かけるにあたりmanacaに目一杯クレジットチャージしたのは内緒だ。


朝早いためか、一時間何本も運行してて回転が良いためなのか、
乗り合わせたのは多く見積もっても数十名ほどの快適な船内。
外国人観光客の姿が多いのが前日の呉との比較でも感じる。
ほどなく出港。漁船も通り過ぎる航路。



行く先の沖にシンボルの大鳥居が見えると否応なく気分が高まる。
約10分ほどで宮島の桟橋に到着して下船。
時刻は8時半ごろでまだ人気も少なく、店もほとんどシャッターが開いてない。
参道の脇道を抜け、地上から大鳥居に最接近できる場所で何枚か撮影。



実際に撮ってみて分かったが、この日のように快晴の場合、
カメラのオート設定だと鳥居や神社の朱色が
実際に目にした時の色合いよりも白く飛んでしまいがちだ。
Twitterなどでイメージ検索しても白っぽい大鳥居の写真が目立つ。
デジカメなら設定で嘘くさいくらい鮮やかに色調補正するのが良さげかも。
スマホだとそういうこと出来るアプリあるのかな。


ピーカンの快晴で海も凪いでて観光日和。
野生の鹿も人馴れしてて、野鳥も多く、
なによりフォトジェニックな風景ばかりなので写真撮影が捗る。
良さそうなカメラを首から提げた人やスマホで気軽に自撮りする人など沢山いた。
時間ともなれば参道も国内外の観光客で活気溢れて賑わってるし、
ザ・観光地の風格がみなぎる名所だった。






参拝を済ませた後は参道観光、目的はもみじ饅頭の食べあるき。


事前に目星をつけてた店で色々と買いまくる。
トラディショナルなこし餡つぶ餡だけでなく、
クリームからチョコからフルーツまで、結構な発展を遂げてる。
ベースが洋風饅頭生地なので、どんなフレーバーでも
だいたい受け入れる素養を持ち合わせてるので何を食べても美味しい。
島内でいくつか食べた後はお土産としてしこたま買い込んだ。
印象に残ったのはひなびた店構えだけど
こし餡一種類だけでやってるお店のもみじ饅頭かな。
餡を自分の店で毎日炊いてるとのことで上品な甘さだった。


宮島もう一つのお目当ては宮島張り子。
島内の土産物屋でも地域色強い品揃えの店で取り扱われてるらしく
Google画像検索すると色とりどりの張り子が並んでる
いくつかの店で探したが、こちらはこれと言ったものに巡り合わず。
東京や名古屋でも取り扱ってる店があるとのことなので
そちらで可愛いのと巡り合ったら考えようと思う。


お昼はお好み焼きをもう一度食べたかったので
昼前に島を離れて広島へ。宮島口駅の方の桟橋に着いたら
これから島に渡る観光客が百人以上並んでた。やっぱり名所なのね。
宮島といえば忘れてはいけないあなごめしは、
駅前の有名店うえので弁当を買って後で食べよう。

JR西広島駅で下車して駅近くのお好み焼き屋で昼食。
今日のものは焼きそば麺に甘めのソースでイメージ通りの美味しいお好み焼き。


広電に乗り換えてホテルに戻り、預け荷物を受け取って広島駅へ。
これから岡山まで行き、瀬戸大橋線で香川に渡るのだが、
こんな機会だからと帰りは途中下車切符が計画されてた。

意外と知られていないJR長距離切符のお得な利用方法

JRでの長距離移動となると、新幹線や特急等を利用して一気に目的地まで行く場合がほとんどだと思います。 しかし、それ故に見落としやすい、意外と融通が利く乗車券の使い道というものがあります。 今回の内容は、鉄道好きの方や、よく長距離移動をする方にとっては周知の事だとは思いますが、それ以外の方にとっては意外と知られていないであろうJR長距離切符のお得な利用方法についてまとめてみようかと思います。 ...
JRの場合、片道100kmを超える区間では途中下車が可能で、
200kmごとに有効日数が1日増える仕組みになってるらしい。
今回の場合、名古屋→広島、広島→岡山、
岡山→名古屋の切符をそれぞれ買うよりも、
名古屋→広島と広島→名古屋の乗車券を買って、
必要に応じて新幹線などの特急券を買い求めたほうがお得とのこと。

これを応用していくと東京←→京都の単純往復より安いと評判の
東京→金沢→京都→東京のいわゆる金沢経由大回りの旅や、
究極は最長片道切符の旅になっていくらしいが、
今回は初歩の初歩である「途中下車をしてみよう編」。
広島→名古屋の帰り道に途中下車して別の切符で琴平に寄ろうという趣向だ。


広島から岡山まで、東日本や中部圏在住の人間には
馴染みが薄く新鮮な新幹線みずほで移動。
500系こだまも候補にあったが懐かしさと物珍しさを天秤にかけて選択。
が、妻が500系に乗ったことがないのを知ったのは旅行最終日。
少し申し訳ない。次の機会には500系。
30分の車中で先ほど買ったあなごめし弁当を食べる。



香ばしくて味付けも上品でうまい。さすが名物として名高いだけあるわ。
広島で食べたものはどれもこれも美味しかった。ご飯が美味しい街は良い街。

岡山で新幹線を降りて途中下車切符を鞄にしまい、
琴平まで直通の普通電車で移動。
特急に乗れば1時間ほどの道のりをのんびり2時間近く電車に揺られる。
琴平についたのは日も陰り始める夕方。
目の前に象頭山が広がるひなびた門前町だった。


泊まったホテルも一昔前のビジネスホテルと観光ホテルの
中間点のような味わい深いホテル。
荷物を置いて歩いて10分ぐらいのスーパーで晩御飯を買い出しに行くが
地元密着型だが品揃えは呉や広島と比べては悪いか。
すこし寂れた街だなというのが正直な第一印象。


パックの茹でうどん麺をポットのお湯で戻してうどん醤油で醤油うどんを作り、
それとサンドイッチを食べて、シンプルな晩御飯で胃を休め
ホテルの大浴場温泉に浸かって早めに寝る。

初日はコチラ→:呉の街めぐり
三日目はコチラ→:金刀比羅宮とうどんと海めぐり



2018年3月3日土曜日

春の安芸讃岐旅:初日 呉の街めぐり

二日目はコチラ→:宮島うまいモノめぐり
三日目はコチラ→:金刀比羅宮とうどんと海めぐり

前述のとおり、結果的にまとまった休業期と相成ったので
気分転換や心の療養を図るために旅行に出かけることにした。
近頃は東西どこに行くにしても日帰りばかりだったし、
夫婦で泊りがけの旅に出るのも久しぶりだ。
突発的ながらも、気になる旅先をそれぞれピックアップした結果、
我々がこれまでほとんど縁のなかった中国・四国地方の広島と香川、
呉の軍港と宮島・厳島神社、讃岐うどんとこんぴら参りと決まった。

数年前に妻がこんぴら+うどんの一人旅をしたが
お目当ての金刀比羅宮・表書院の円山応挙障壁画は雨漏りにより、
お参りの当日に突然公開停止の憂き目に遭って見られず。
今回はそのリベンジの絶好の機会でもある様子。
それぞれが旅先で見たいものの下調べを重ね、
旅行の計画好きな妻がルートを組み立てて旅行の当日を迎えた。


名古屋から新幹線のぞみで2時間半、広島駅で降りて
コインロッカーに大きな荷物を詰めて呉線に乗り換え。
単線をのんびりと進むと30分ほどで呉駅に到着。
駅から伸びる立体歩道橋の案内に従って歩くと
てつのくじら館の展示物である巨大な潜水艦が目の前に広がってきて、
沈黙の艦隊を熱心に読んでた頃を思い出してちょっと心躍る。



レンガ造りの大和ミュージアム
潜水艦がトレードマークのてつのくじら館が隣接しており、
まずは大和ミュージアムから観覧。
屋外展示の戦艦陸奥主砲・スクリュー・舵に圧倒されてから入場。



さて、旅立つ数日前に大和ミュージアム公式サイトを眺めてたら
先日からスマホアプリと連動した館内音声ガイドが導入されたとのことで
ナレーション担当は竹達彩奈さん。
うん、大和だね。
うちにいないのが残念だ。
中野梓フィギュアなら我が家にもいるんだけど。

【艦これ】大和ミュージアムの音声ガイドが大和の中の人こと竹達彩奈さんであることが発覚! : 艦これ速報 艦隊これくしょんまとめ

702: 名無しさん@おーぷん 2018/02/23(金)21:45:18 ID:kaO 728: 名無しさん@おーぷん 2018/02/23(金)21:46:10 ID:QRQ 780: 名無しさん@おーぷん 2018/02/23(金)21:48:04 ID:kaO 799: 名無しさん@おーぷん 2018/02/23(金)21:48:47 ID:bZb >>702 声優 英語力で検索したら何故かいの一番に上がる人じゃないか! 対応言語が4ヶ国語なのに、日本語ナレーションのところだけ項目があるのはわざとだろうなぁwこれはまた行きたくなりますなぁ 多言語音声ガイドの導入について - 大和ミュージアム 関連記事: 【艦これ】呉の海事歴史科学館「大和ミュージアム」に行ってきましたフォトレポート 引用元: http://uni.open2ch.net/test/read.cgi/gameswf/1519387185/

iPadの設定に苦労しながらもなんとか音声ガイドを拾えるようになり、
館内の目玉展示である10分の1戦艦大和のところから
音声ガイドに耳を傾けつつじっくりと展示を見る。
明治中期の呉鎮守府開府から太平洋戦争開戦と終戦、
戦後の港湾都市再生までの足取りが膨大な実物資料や模型資料とともに
解説されており、様々に考えさせられたが、
呉の街の戦後復興の模様を紹介した展示の次に
現在の呉港の姿がパノラマで広がる一階ロビーに繋がる展示構成は
なんというか、うまいなあ。胸に響く。



隣接するカフェで昼食を摂ってから、てつのくじら館へ。
大和ミュージアムは呉市が設立主体だが
こちらは海上自衛隊の広報施設。そのためか入場無料。

目玉はなんといっても実際に就役してた潜水艦あきしおの内部公開だが、
まずは戦後復興において海自の大きな役割だった航路啓開活動の展示から。
なんですかそれ? と首を傾げてたら
主に戦争中に日本の近海に敷設された機雷を除去する掃海作業とのことで、
戦地に地雷が設置されるならば、海には機雷が撒かれるのは確かに道理。
言われてみればペルシャ湾での自衛隊の掃海活動のニュースも頭に浮かぶけど
掃海についてあまり考えたことがなかったので眼から鱗だった。
海上自衛隊の掃海活動の歴史から具体的作業と技術紹介、
掃海活動中での殉職職員にも触れられ、制海権の重要性を認識させられる。

階を登って潜水艦の設備展示、隊員用の3段ベッドも実際に寝転んで体験可能、
そして潜水艦あきしおの内部展示へと繋がっていき、潜水艦の狭さを実感する。
潜望鏡からは呉港を眺望することができて沈黙の艦隊ごっこも捗る。
潜水艦から出た後は1階のカフェスペースで休憩。
目的の一つである「愚直たれ」を使った呉総監☆ドッグを食べる。
まもなく提供終了とのことで物珍しさに惹かれて食べてみる。うん美味しい。


『呉総監☆ドッグ』 愚直たれ認定式が行われました | 海上自衛隊呉史料館

海上自衛隊の機雷掃海と潜水艦の史料館


てつのくじら館を出て散歩がてら和菓子の天明堂まで歩き
銘菓の鳳梨萬頭を買い込んでから妻と一旦解散。
現役の潜水艦や護衛艦を間近に見れる公園、アレイからすこじまにバス移動。
この日はヘリコプター護衛艦かが、潜水艦救難艦ちはや、輸送艦おおすみ、
などを見られたが、一人で見てる時はかがぐらいしか艦名が分からず。
艦艇を撮影しても怒られない平和な時代であることに感謝しつつ撮りまくる。
向かいの港町珈琲店でお茶を飲んで休憩。ちょっとだけ聖地巡礼。







呉駅に戻りスーパーマーケットゆめタウンをブラブラして妻と合流。
日の入り時刻に合わせて出港する呉艦船めぐり・夕呉クルーズに参加する。
普段、海沿いで暮らしてるものの、商船やタンカーが中心に行き交う貿易港なので
造船と軍港がメインの港は雰囲気がまた違うものだと眺め感じる。

このクルーズでは先ほどアレイからすこじまからも見えた
呉港に停泊する海上自衛隊の艦艇だけではなく
隣接するジャパンマリンユナイテッドで建造中のタンカーまで解説された。
戦艦大和の建造ドックに覆われてた大屋根が現存してるのかい。凄いや。








艦船の解説紹介が一通り終わる頃に日の入り時刻を迎えて、
海上自衛隊艦艇で日の入りに合わせて毎日行われる
自衛隊旗の降納と君が代ラッパ吹奏を海の上から静聴。
今日も一日お疲れ様でした。





クルーズも終わって日もとっぷり沈み、呉の街から広島市内に戻る。
これでもまだ周りきれなかったのが正直なところ。
この世界の片隅にロケ地も行ければ良いなと思ってたがそれは次の機会に。



呉市のゆるキャラ呉氏も見慣れると愛着が湧いてくる。

呉IN-呉IN THE BLUE CHARACTERS

まさかのセカンドシングルをリリース!? 呉駅に向って走る あの列車に乗って行こう「呉IN-呉IN THE BLUE CHARACTERS」見てクレ!聴いてクレ!楽しんでクレ!
 


広島市のビジネス街に位置するホテルに宿を取り荷物を置き
近所のお好み焼き屋でちょっと遅い晩御飯。
生地がクレープみたい!博多ラーメンのような細麺!
広島風お好み焼きのイメージが一新される一枚だった。何枚でも食べれそう。
牡蠣のバター焼きも注文したがこれも新鮮な牡蠣がたまらない。


広島に来て良かったと満足しながら初日就寝。
明日の朝は早いぞ。

二日目はコチラ→:宮島うまいモノめぐり
三日目はコチラ→:金刀比羅宮とうどんと海めぐり



2018年2月16日金曜日

減量に近道なし

さらに色々あって仕事を休んでる今日このごろ。
休職期間に入る前後くらいに社内健康診断で
メタボ判定にひっかかり、特定保健指導を受診した。
曰く、正常値と肥満値とのボーダーでぎりぎりラインを超えたくらいで
何種類かある支援プログラムの中でも最も軽いものであるが
それでもつまりはメタボ予備軍とのことだ。

確かにここ数年はストレス食いが捗り、顔も身体も丸くなった自覚はあった。
私に与えられた課題は、カロリー摂取の軽減と適度な運動を維持し
半年で3.5kg減量するために一日あたり140kcal減せよとのことで
まったくもって仰る通りの保健指導だ。

具体的な行動計画も定められ、歩数計も与えられたが
いまどきの歩数計って3Dセンサー測定が主流なんですな。
テストを兼ねてぶんぶん振ってもカウントされないわけだ。
センサーで移動速度を感知して稼働時間を測定して
それらから歩数を概算しているっぽい。
クラスアップすると振動センサーとかで
歩いてるのか走ってるのかまで判定するみたいだけど。

これにGPS距離測定までつけば普通にサイコンなみのことが
実現できそうだと思ってたら、スマホアプリで既にいくつもあるらしい。
でもiPad未対応なのがほとんどだというところまで調べた。
たしかにiPadかかえてウォーキングって無駄が多すぎる。
かといってヘルスケアのためにスマホ買うのも本末転倒だ。
もらった安物の歩数計はどうも狂ってる感が否めないので
もうすこし高価格帯の歩数計を注文した。

時間の余裕も出来たことだし、日課として散歩やらエアロバイクに励んで
あごのラインをすっきりさせたい。
しかし散歩してると手頃なカメラもほしくなってくる。

2018年1月27日土曜日

東京国立近代美術館「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」

この連休を逃したら行く機会をなくす気がすると予感したので
東京国立近代美術館で開かれてる展覧会
「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」に行くために東京へ飛んだ。


直前早割が取れたので、行きは早朝の飛行機で羽田へと向かい、
そこから京急で銀座に出て、築地の磯野家で腹ごしらえ。
ブリ刺定食のご飯を牡蠣飯に変更。
階下の磯寿司は豊洲に移転するが、磯野家はこのまま3月に閉店するとのことで
今年が最後の牡蠣飯となってしまうらしい。今までごちそうさまでした。



場外市場をぶらつき、築地本願寺で少しのんびりして立川へ。
まだ雪が残る道を踏みしめ迷いつつ、
国立極地研究所 南極・北極科学館を見学。
放送中の「宇宙よりも遠い場所」に登場しており
ちょっとした聖地巡礼だが、思ってたよりも小さめの施設ながらも
雪上車や隕石の実物展示、オーロラ体験シアターに
昭和基地のライブ映像などなど、見応えある展示内容を楽しんだ。



立川から近代美術館に行く途中で駒込に寄り道して
東洋文庫ミュージアムで科挙クリアファイルなるグッズを購入。
中国の官僚採用制度である科挙で最優秀成績を取った人物の答案用紙を
クリアファイルに仕立てたもので、
現代フォントと見紛うばかりの綺麗な楷書に惚れ惚れしてしまう。
ミュージアムも覗きたかったが時間が押してきたのでまた今度。


竹橋で降りてお堀に氷が残る皇居沿いを歩き近代美術館へ到着。
熊谷守一展は東京美術学校の学生時代から97歳の生涯を閉じるまでの作品を
時代ごとに余すところなく200点以上の展示。
宮川香山展に通じるような満腹感を味わう展覧会だ。
その中でも猫の絵を集めたコーナーでは、
代表作の三毛猫とそのスケッチとを重ね合わせるように
見られる展示構成がされており、鼻息荒くなるほど良いものだった。



先に見てきた妻から「音声ガイドを借りるといい」とアドバイスを受けたが、
時間も足らず気も急いてしまい結局借りなかったのは心残り。
今年公開の映画「モリのいる場所」の山崎努と樹木希林が
各作品の解説をしてて聴き応えもあるとのこと。

ファンの多い画家だけあって平日といえどもなかなかの混み具合。
年齢層は若干高めか。
同時開催の所蔵作品展は明治から平成にかけての
日本を中心とした美術作品が並び、こちらも見応えがあった。
松林桂月「春宵花影図」、原田直次郎「騎龍観音」は迫力あったし、
新宿中村屋や真澄の書で知られる中村不折の、本業の方の油彩画も見れた。
中でも日本画家が描いた生物画を集めたコーナーは
好みと合致してもう一度見に行きたいと思い返す。
速水御舟の蟻はエピソード込みで苦笑してしまう。


近代美術館を出る頃には陽も暮れており、慌てて東京駅へ。
ちょっとのお土産と新幹線内での晩ごはんを買い込み、
雪のせいで遅れ気味の新幹線に乗り帰郷。
これまで万カツサンドは八重洲南口と丸の内南口の
間の通路にある売店で求めていたが、
そのそばにある大きめのニューデイズに
弐万カツサンドからハンバーグサンド、ヒレカツサンドまで
みっちりと揃ってるのをようやく学習した。これからそっちで買おう。

相変わらずの詰め込み日帰り上京がちと辛い。
次こそゆっくり観光したい。

2018年1月16日火曜日

変わらない終わらない / 映画 中二病でも恋がしたい!-Take On Me-

「中二病でも恋がしたい!」のTVアニメが流れてたのはいつだったろうか。
調べたら第一期が2012年秋で、2014年冬に第二期放送だった。
当時は割と深夜アニメを見てたし
けいおんやたまこで一気に京アニ作品に引き込まれた人間なので
この作品も楽しく、時には身悶えしながら見てたのが懐かしい。

しかしここに来ての完全新作劇場版製作とは予想もしなかった。
中二病はさすがしぶとい。
ほどなく公開も迫り、公式サイトでロードムービーなあらすじも眺めた。
だけど劇場に足を運ぶまでは良いかな…と及び腰ではあったが
予告編を見たとき、一つ気がかりな点を発見。
六花と勇太、二人の後ろに、たまやが映ってる。

え。そういう映画なの?
ちょと待って一気に気になる。
うわースタッフの思う壺ってこういうのか。
振り返れば一期も二期も通しで見たし、前回の劇場版も足を運んだ身。
まさか再び極東魔術昼寝結社の夏御一行様を拝見できるとは思わなかったが
毒喰らわばなんとやらとの諺に従って
まんまと映画館に吸い込まれていった。
以下、感想の書き残し。



2018年1月15日月曜日

オー何テュー事ナンダロウ

この年末年始を挟んだ三週間は辛かった。
本業についての罵詈雑言しか思い浮かばぬ地獄の日々だったが、
ようやく心が少し落ちつく時間ができたので
記憶に残したいことだけでも残しておいて後で懐かしむ。


---------
1/6 金原亭馬久独演会
「この日は休め」と会社から言われた日、
スケジュールを見たらはじめ亭しげた席亭が主催する落語会が予定されてた。
昨年(2017年)は数えるほどしか落語を見られなかったし、
先述のどうしようもないクソったれな流れから逃れて
初笑いだけでもしようと熱田へ向かった。

会場は熱田さんと秋葉山の間にある大同特殊鋼の保養所で、
年季を感じる鉄筋コンクリート造りの建物の中に、舞台付きの宴会場が設置。
主役の金原亭馬久さんは2015年に二つ目昇進を果たした新進気鋭、
本人は「イケメン二つ目ブームに乗れない冴えない顔」と評していたが
目鼻立ちのくっきりとした顔立ちで、滑舌も良く明るい口調。

初の一人遠出独演会とのことで緊張してるのが観客にも伝わってきたが、
それもほぐれたら威勢のよい喋りと演技が乗ってきて
噺の本筋を丁寧に闊達に伝えあげる、聴き心地の良い高座が演じられた。
「年二回お呼びできるといいな」とはお席亭のお言葉。
また次も機会があれば積極的に見に行きたい落語家を知れた、
実りある日だった。やっぱ落語って楽しいな。

真田小僧
厄払い
踊り せつほん
雪とん



---------
我が家に住む猫の中でも古株の黒猫14歳。
食欲は旺盛だが近年身体つきが痩せてきており、
どことなく口内の様子を気にしてるそぶりを見せるので病院へ。
口内の方は炎症を起こしておらず歯石が溜まってるぐらいの症状だったが
血液検査の結果がよろしくなかった。各臓器に異変あり。
二度ほど検査して甲状腺の薬を投与して様子を見ましょうとの診断。

それから毎日二回、錠剤を飲ませる日々が始まった。
比較的おとなしく薬を飲んでくれる子だが、
頭を押さえて口をパカーと開き薬を放り込んで飲み込むまで口を閉じさせる、
あの一連の動作はどうしても抵抗感がある。猫の身体のためだとは思うが。
自発的に飲んでくれれば一番いいのにね。



---------
Netflixだが、加入した直後から激務になってしまい
見てるヒマなんて無くなったのでお試しで解約。
かなり使いやすくて見たい番組も多かったので機会あれば入り直したい。

代わりと言ってはなんだが、妻がAmazonプライム会員だったのを思い出したので
テレビ録画サーバーでAmazonプライムビデオが映るようにした。
しかし両者の性質が違うとは言え、Amazonプライムの方は
レンタルビデオ屋の品揃えっぽくて、面白みにちょっと欠ける気がする。
もうちょっとトリッキーなラインナップでもいいのに。
あ、でも新作アニメの配信が早いのは助かるかも。
「宇宙よりも遠い場所」はシーズン通して見たい。


---------
iPadのFlightradarを開いたらアプリリニューアルのお知らせ。
半年前に新バージョンに鞍替えしたらしくて旧アプリの方は更新終了ですって。
新アプリは月額(年額)課金制になったらしく
旧アプリの有償版を使ってた人は3ヶ月無償で使えるとのことだけど、
ゴールドとシルバーの二段階会員制。プラス無料会員。
んー。違いが分かんない。

調べたらシルバー会員の方が今までの有償版クラスのサービス提供で
ゴールドにすると天気レイヤーが見れたり
自分が搭乗したフライト軌跡ログを半年保存できたりするらしい。
シルバーが月額1.49ドルor年額9.99ドル。
ゴールドは月額3.49ドルor年額34.99ドル。
じゃあシルバーの年額払いでいいや、とインストール。

ほんの少しレイアウトが変わってるけど誤差の範囲。
でも画面上を動く飛行機に文字情報が出てこない。
改悪やんけーとかブーたれながら設定を探してたら、
旧アプリよりも細かく表示情報を設定できると知る。
自分好みにカスタマイズできたので乗り換え決意。

意外と重要だと感じたのは課金情報の扱い。
アカウントに紐付け方式なのでスマホアプリだけじゃなくて
PCブラウザの方もそのアカウントでログインしたらシルバー会員扱いになった。
なるほどね、これは便利。
しかし、どのサービスも定額課金が当たり前の時代になってきた。
正直買い切りのほうが有難いけどサービス維持の上では仕方ないのかな。


---------
自宅に敷いてるフレッツ光がプレミアムからネクストに切り替えらしい。
そのための各種手続きをしてるがこちらもよく分かんない。
月末には作業の予定だが、まあなんとかなるだろう。なんとかしたい。
なんとかしないとネットに繋がらなくなる。


---------
ここ数年楽しみに読んでた、でぃす×こみと
駄能力JK成毛川さんが相次いで終わってしまった。
単行本を買ったけど成毛川さんの方はネットで公開されてた
ショートショート劇場は収録されなかったみたいで残念。
ゆうきまさみ先生の方は巻末で新連載告知もされてて何より。
菅森先生は次回作も一般誌かな、どうなんだろ。

後から追っかけでじっくり楽しんでたへうげものも完結。
次は何を読もうかな、とか思ってたらFSSの新刊情報到来。
楽しみは色んな所に転がってると思いたい。


2017年12月28日木曜日

去る酉、往く師走

前回の日記以来、年内のイベントにもケリがついてしまい、
休みも少ないながらも平凡な日々を暮らしてる。
年末年始はゆっくりできるかと思ってたら最後の週に
とんでもないどんでん返しが起こり、忘年会もキャンセルする始末。
年明けまで働き詰めになりそうだ。
最後の休日にこの秋と冬を振り返る。



---------
眠れない夜のおまじまい、最近の流行りはドライブだ。
布団に潜り目をとじても眠れないなら、頭の中でエンジンかけて
よく知ってる道を、なるべく克明に、どこまで走れるか。
近所の自動車専用道までは行けるが、
その先の高速道に乗るころまでには大抵眠りに落ちている。
京都まで出かけるつもりでやってるのだが県外にすら出られやしない。

なかなか良い暗示を見つけたと満足してるが、
いつか賀茂大橋まで辿り着けるほどのキツい不眠に遭いそうな気もする。
しかし、少し前まではこんな必要もないくらい
あっという間に眠れてたのにね。


---------
祖母が亡くなった。
母の母なので我々兄弟も大きくなるまで
こちらの家を訪ねたりあちらに伺ったりと、よく面倒を見てもらったものだ。
なかなか頑固というか、子供の話を聞かず
自分で話してばかりだったからあまり得意ではなかったが、
まだ珍しかったカップ焼きそばを作ってくれたとき、
湯切り前にソースを入れちゃって薄味の茹でそばが出来てしまい、
バツの悪そうな表情をしてた祖母の顔はよく覚えてる。

成長すると祖母が暮らす叔父一家との親戚づきあいも減り、
晩年は耳も遠くなった上に補聴器も合わなかったらしく
ますます話す機会も減ったが、
会う度に祖母の体つきが小さくなっていった印象はある。

連れ合いを早くに亡くし、私が物心ついたときには未亡人だった祖母だが
母や叔父を育ててた頃や、その前の青春時代はどんな人だったのだろうか。
葬式にも参列した大叔父(母や叔父と年齢が近い)が
「姉は激動の時代を生きた人だからなあ」と呟いてたのが忘れられない。
昭和と平成のほぼすべてを歩んだ人だった。


---------
Netflixに加入した。
最近の動画配信サービスのユーザーインターフェースは軽くなったものだ。
非力なスペックで組んだテレビ直結の録画サーバでも
過不足ない視聴が可能と来たもんだ。
しかも過去視聴動画も、見たところまでを記憶してて
次に再生する時はデフォルトでそこからスタート。
見たいところまでダラダラ見て続きを放ったらかしてる動画が
リストになっていくつも並んでる。

記録はアカウント管理なのでテレビの方の録画サーバでも
メイン使いのPCの方でも同じ環境を得られてるし
たぶんタブレットのアプリを使っても同様なのだろう。
家族用にいくつもアカウントを管理できるようだし
課金制動画配信サービスの洗練されっぷりに翻弄されてる。

どっちかといえばレンタルショップにないような
半端映画が見たいと思ってる人間だし
試しに検索したら興味ある映画がいくつかヒットするし
入ってるアニメやドラマも割りと好みの傾向に合ってそうだ。
なんとなく加入したのでお試し期間が終わったらどうしようか悩んでるが
月額引き落としじゃなくてコンビニPOSAカードなら続けてもいいかな、とか
あーだこーだ考えてる。
しかし国産課金制動画配信サービスの最大手である某動画って
ホントに使いにくいままのシステムだったのね…。
別の選択肢に触れて実感した。そりゃユーザー怒るわ。


---------
カリフォルニア米が我が家にやってきた。
コストコで安く売られるようになったからだが
炊きたての香りが微妙にクセある以外はとても美味しい。
5kgで998円だったっけ。何だその値段。
心情的には国産米を応援したい気持ちはあるが家計的には心が揺らぐ。


---------
名古屋駅によもだそばがオープンすると聞いたのは12月に入ってからだろうか。
友人のリツイートで知ったが、立ち食いそばは正直あまり食べたことなかった。
しかしこの店はそばとインドカレーで有名らしい。
気になったので試しに食べてきた。すげー美味しかった。
そばもカレーも気に入った。
とくにカレーの方はこんな値段で出して良いんだろうか。
名古屋駅地下街のスパイシーなチキンカレーは一杯700円なのに、
こっちは半カレーまであるなんて。
これからはついついこっちを選んでしまいそう。


よもだそば名古屋うまいもん通り広小路口店 開店日 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA


---------
なんとなく呟くのと苑を休んでる。
やらなきゃと抱えるとしんどいので、そのうちゆとりが湧いたら取り掛かろう。
苑の方は更新材料の記録だけはしとかないと。それでは良いお年を。