2020年5月16日土曜日

ミルとキク

NHKラジオ第二に「朗読」という番組がある。

Wikipediaによれば
> 日本の近代から現代にかけての文芸作品を中心に、
> 一回あるいは複数回に分けて俳優やアナウンサーらが朗読する。
との概要で、私の興味がそそられる作品も、ときおり取り上げられる。


ご多分に漏れず、外に出歩く機会も限られ閑古鳥と戯れる日々を過ごしてたら、
この番組のことを思い出し、らじるらじるアプリで検索したところ、
壺井栄「二十四の瞳」が始まったばかりだった。

題名とあらすじは誰もが知ってるが、
文学とは無縁だった人生には自信があるので、
これまで一度も読んだことがない作品。この機会に触れてみようか。


と、スマホで初回から聞き始めたが、
全く頭に入らない。
いや、とても聞きやすいのだ。
でも記憶に残らない。
スルーしてく。

耳からの聴覚情報をキャッチするの向いてないかな。
それじゃ原作読んでみよう。


青空文庫に収録されている版で読書を始めたが、
こちらでも集中して読めない。
一言一句は平易で読みやすいのに。

思えば普段の読書も、端っから集中力にかけて、
数冊を回し読みしながら遅々と読み進めてるんだっけか。
しかし、せっかくの機会なので完読しておきたい。


結論としては、NHK朗読版を耳に入れながら
Kindle版を目で追いつつ読むと、するする頭に入るようになり、
効率が圧倒的に上がった。

同じ内容を耳と目から同時摂取するのが、私にとって相性良いらしい。
音読や写経と似たような効果なのだろう。
それとKindle、しおり要らずなのが最高に便利。


考え方をズラしてみれば、配信期間限定で作品を選べないとはいえ
Audible相似の朗読が無料配信されてるのは単純にお得だし、
通信教育感覚で原作を買えば、なんらかの足しになるかもしれない。

通勤中にやってる事と言えばSNSを流し読むくらいだから、
しばらくNHKの朗読と原作を併せ読んで、文学への苦手意識を和らげてみる。








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